障害のある人々への具体的なサポート、その基盤となる基礎的な研究を通して、人間の本質そのものを探究する学問が「障害科学」である。障害科学にデータが必要とされる理由や社会の側にある障害に焦点を当てるデータの性質を取り上げ、「障害」という言葉に関係するデータの繊細な取り扱いや「外れ値」としての障害の見えやすさ・見えにくさを解説する。そして、研究の文脈のみならず、データを実践現場で用いる「データに基づく意思決定」について福祉施設における事例を紹介する。
データサイエンス講義導入:障害科学におけるデータに基づく意思決定
講義概要
プロフィール
- 佐々木 銀河 筑波大学 人間系
- 専門は発達障害のある人(特に自閉スペクトラム症)へのサポート。
応用行動分析と支援技術を専門にしており、発達障害のある大学生の修学支援や福祉・教育施設職員の組織行動マネジメントを研究している。
日本行動分析学会第3回若手研究者優秀発表賞、日本特殊救育学会第30回研究奨励賞受賞
Ginga SASAKI is an Associate Professor at University of Tsukuba, Faculty of Human Sciences.
His research interests include support for people with developmental disabilities, especially, Autism Spectrum Disorders.
He specializes in applied behavior analysis and assistive technology and is interested in learning support for college students with developmental disabilities and organizational behavior management of staff at welfare or educational facilities.
He received 3rd Best Presentation Award for Young Researchers in The Japanese Association for Behavior Analysis and 30th Research Encouragement Award in The Japanese Association of Special Education.