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データサイエンス講義導入:臨床医学・社会医学とデータサイエンス ーヘルスサービスリサーチの視点から

講義概要

データサイエンスは医学3領域(基礎・臨床・社会)のそれぞれに応用しうる。医学の基礎研究である基礎医学ではゲノム解析など、一人ひとりの患者さんの診療を主とする臨床医学では画像診断のAI活用など多々あるが、本講義では、社会医学、中でも医療介護サービスの質に焦点をあてたヘルスサービスリサーチを中心とする。質の高いサービスの実現には、一人の患者さんが受診し、診療を受け、その後、介護も含めてどう経過していくかーという時間的な視点、そして、地域における各医療機関や介護サービスがどう機能しているか、質はどうかという空間的に広い視点の両者が必要である。それにはデータが必要である。社会医学の基本である疫学・統計についても触れ、わが国における医療介護ビッグデータの現状含め、今後のデータサイエンスに必要な考え方を解説する。

プロフィール

田宮教授
田宮 菜奈子 筑波大学 医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野
臨床の在宅診療の経験を原点に、入院医療から地域への連続性、サービスへのアクセス、それらサービスの質のアウトカム評価の重要性を感じ、公衆衛生大学院生として米国で出会ったヘルスサービスリサーチの考え方を我が国に導入。老人保健施設長などを経て我が国初のヘルスサービスリサーチの研究室を2005年に筑波大学で開設。以降、一貫して、保健医療介護福祉を含めたヘルスサービスリサーチを推進している。

公開