多様性に満ちたユニークなカリキュラム エンパワーメント情報学プログラム

多様性に満ちたユニークなカリキュラム

これらの人材養成目標を達成するため、情報学、工学、芸術、心理学、神経科学、臨床医学、看護科学、ビジネス科学、企業法学など多岐にわたる学問を横断的に学ぶことができるカリキュラムが組まれている。学生1名に対して5名の指導教員・アドバイザー教員がつくことで、幅広い視野から研究のブラッシュアップが可能になる。2年間の全寮制に加え(※H30年度現在)、1年次にはラボローテーションという仕組みが導入され、学生間の交流・連携も深められるシステムが整っている。

 

鈴木先生

「学生は主たる指導教員が一人決まりますが、その他に2人の専門分野の副指導教員と、アドバイザー教員として違う分野の先生がつきます。全員で5人の体制で一人の学生を見るというのがダイバーシティしては大きいと思います。」

「1年生ではラボローテーションというのがあります。最低二つの研究室に滞在して、最低1ヶ月から2ヶ月ぐらいゼミに出ることで、その先生だけではなく、学生との交流も深まります。」

「もう一つは、ここは1年生と2年生が全寮制をとっていますので(※H30年度現在)、寮の中では違う分野の学生が集まります。これまでも情報・経営・工学・心理・看護・芸術という様々な学生がいました。そこで交流することで、自分たちが異分野の人と触れ合う機会というのは非常に多いのではないかなと考えています。」

「ダイバーシティというのは世の中の未来です。ダイバーシティー無き未来はありません。重要なことはダイバーシティーを尊重する事。他の人は違う考えを持つということです。」

実際にこのプログラムで学んでいる学生は日本人だけでなく、アメリカ・スロベニア・オーストラリア・中国・韓国・ポルトガル・オランダ・ドイツ・メキシコと、様々な学生が在籍・修了している。複合領域での学びに加え、多様な文化的背景をもつ学生たちの交流の中で、これからの国際社会で活躍できる人材の育成がしっかりと根付いているのである。

 

 

多様なカリキュラム ① IW4LS2018

2018年4月6日(金)〜7日(土)にかけて、筑波大学エンパワースタジオにて、EMPの主催で実施された、Interdisciplinary Workshop for Leading Students 2018(IW4LS2018)は分野横断型(情報)リーディングの今後の連携強化、学生交流を目的としたもので、名古屋大学「実世界データ循環学リーダー人材養成プログラム」、早稲田大学「実体情報学博士プログラム」、豊橋技術科学大学「超大規模脳情報を高度に技術するブレイン情報アーキテクトの育成」、筑波大学「エンパワーメント情報学プログラム」の4大学リーディングの学生、教員が、お互いのリーディングの紹介や、今後の連携に関するディスカッションを行うものである。今回の参加者は全体で83名。筑波大学は総計42名が参加した。なお、今回はEMPの4年次生が中心になって、ワークショップの運営にあたった。

今回のグループワークのテーマは、「20年後の未来に私達が実現化するであろう、未来のライフスタイル、デバイス、サービス、システムはなにか?」であり、各チームはダンボール等を使ったプロトタイプイングを行い、最終発表では未来の世界を劇形式で表現した。成果発表については、教員を含む参加者全員が4つの評価項目(視点/アイディアの質、フィージビリティ、社会的インパクト、プレゼンテーションのわかりやすさ)で評価した。

発表会後の情報交換会は、発表会の表彰式が行われるとともに、4大学の懇親を深めることができ、ネットワークを広げるための絶好の機会となった。

参考:http://www.emp.tsukuba.ac.jp/wp/archives/3662


開会式

チームごとにプロトタイプを製作

 


チームごとにプロトタイプを製作

成果発表会

多様なカリキュラム ②日蘭サマーワークショップ

2018年7月7日(土)〜7月17日(火)にかけて、筑波大学、オランダEindhoven University of Technology (TU/e)、Fontys Universityの3大学での合同サマーワークショップが開催された。昨年度から引き続き2度目となる開催で、本年度はTU/eキャンパスにて実施された。筑波大学からはEMP履修生10名に加え芸術専攻及び感性認知脳科学専攻から5名が参加し、TU/e参加者との混成チームを組み「地域と人々を活性化させるサービスやプロダクトの提案」について約10日間に渡り集中的に取り組んだ。

参考:http://www.emp.tsukuba.ac.jp/wp/archives/3840


集合写真

ワークショップの様子

 


ゲストレクチャーの様子

チームごとのアイディア発表

つくばメディアアートフェスティバル2018

「つくばメディアアートフェスティバル」は、「科学のまちつくば」の特色を生かした、つくばならではの文化の発信を目指し、科学技術とアートを融合させた表現分野“メディアアート”を紹介する企画展として平成26年度にスタート、今回で4回目の開催となった。

2012年に結成された本学の学際的な研究者集団で、メディアアートの分野で世界でもトップクラスの実績を誇る「工学・芸術連携リサーチユニット」は、工学系から芸術系まで分野を超えて連携し、科学技術と文化芸術が融合した新たな学問の開拓を目指している。

この、リサーチユニットの協力のもと、本学が輩出する著名アーティストや教員、そして本学学生、海外からの特別招待など、17組のアーティストによるメディアアートの展示が、つくば市の主催、EMPプログラムリーダーである岩田洋夫教授の監修で、第4回は2018年7月28日(土)〜8月5日(日)にかけて、開催され、EMP履修生からは13名の作品が選抜の上、展示された。

今回ははじめて、つくば美術館だけでなく、つくば駅構内にも人の動きに反応して光が変化するライトアート作品(Angle-Transmission and Reflection/逢坂卓郎特命教授、大図岳)が展示された。

来場者数は3,700名を超え、作家の発想力や熱量を肌で感じ、「科学のまち」を実感できる展覧会となった。今後は、ビエンナーレ形式(隔年開催)で継続していくことが決定しており、次回は2020年の開催となる。

参考:http://www.emp.tsukuba.ac.jp/wp/archives/4016


Angle-Transmission and Reflection
逢坂卓郎特命教授, 大図岳

Life in the Space Age: Experiments of Art and
Technology in Zero-Gravity
Alberto Boem,
逢坂卓郎特命教授, 他EMP履修生12名

 


Life in the Space Age: Experiments of Art and
Technology in Zero-Gravity
Alberto Boem, 逢坂卓郎特命教授, 他EMP履修生12名

HERO HEROINE
GRINDER-MAN, 髙鳥光, 他

合同サマースクール

2018年10月20日(土)〜10月21日(日)にかけて、早稲田大学実態情報学プログラム「工房」にて、Tsukuba-Waseda Leading Summer School 2018を実施。同イベントは、筑波大学と早稲田大学との合同で開催され、各大学からの参加した13名の学生が混成グループを作り、ワークショップを行なった。

1日目は、同グループのメンバーの研究について、他のメンバーが発表を行い、お互いの研究について理解を深め、自分のプレゼンテーションで足りないところなどを学んだ。

2日目は、研究において重要な各自のResearch Questionについて、ディスカッションを行い、他分野の人などから、自分の研究についてフィードバックを貰う貴重な機会となった。

2日間という短い期間だったが、1日目の夜には懇親会も開催され、学生間、教員間の交流も深まる非常に良い機会となった。


集合写真

チーム内の議論の様子

 


チーム内の議論の様子

チーム内の議論の様子