粘液産生性嚢胞腫瘍の治療方法 膵臓がんの治療法

プロフィール

橋本 真治

筑波大学 医学医療系 消化器外科 講師

粘液産生性嚢胞腫瘍の治療方法

治療については、粘液を産生している部位、膨らんでいるところを切除する以外ありません。手術手技方法に関しては、外科手術の項をご参照ください。

しかしながら、すべての症例が手術対象となるわけではなく、経過観察してよいとされる病気もあります。悪性化の可能性が高い病気・今後悪性化する可能性が高い病気には切除、その他は、4か月から6ヶ月毎の定期的な画像検査をおすすめします。

主膵管に病気があるIPMNとMCNは手術すべきと考えています。分枝膵管に病気があるIPMNは経過観察としています。しかしながら、粘液嚢胞内にキノコみたいなポリープが存在する症例や経過観察中に増大傾向示すもの、腹痛・背部痛などの症状を繰り返す方、主膵管が徐々に太くなるものは分枝膵管の病気でも手術をお勧めしています。