女性研究者が探るデータの未来

ビッグデータが切り開く未来のサイエンス

これまでの時代、さまざまな研究分野において収集可能なデータ量やコンピュータの性能不足により、分析可能なデータが限定される場面も多かった。
しかし、ここ十年、コンピュータの計算速度、転送速度、保存できるデータ量が飛躍的に向上し、さまざまな分野で莫大なデータの生成と解析が可能となる時代に突入した。いわゆるビッグデータの時代の幕開けだ。

現在、私達が直面しているのは、「データがたくさんあるけれどどうしたらよいかわからない」というこれまでに無かった問題である。

現代の研究者はこの問題にどう立ち向かっているのか。ここで大切な視点は、莫大なデータの上の新しいサイエンスの成立だ。 量・質ともに多様となったデータの世界はどんなサイエンスを作り出すのか。この難しい挑戦に、いま研究者たちは立ち向かっている。

女性研究者が探るデータの未来

本特集では4つの異なる分野で活躍する研究者を紹介し、ビッグデータが切り開く未来のサイエンスについて考える。4人の研究者のインタビューでは、それぞれの研究や、課題を解決するための数理モデルなどの「鍵」を発見した時の感動が語られている。4人の研究者のストーリーを通じて、データと社会との新しい関わり方の未来が想像できるのではないだろうか。