乳がんは乳房にできる悪性腫瘍です。 女性に多い病気として知られていますけれども、男性にも生じる場合があります。
乳がんは薬がよく効くがんとして知られています。 どんな薬をどう使うかは、3つの治療の目的によって変わります。
乳がんでは、乳房と、腋窩リンパ節(つまりわきの下のリンパ節)に対して手術を行います。 乳房については、乳房温存療法と乳房切除術、腋窩リンパ節については、腋窩センチネルリンパ節生検と腋窩リンパ節郭清術、という方法があります。
昔は乳がんの治療といえば乳房全摘が普通でしたが、乳房を全部取るということは身体的にも精神的にも負担が大きいので、がんとその周りの一部分だけ切除する部分切除が試されてきました。 しかし、部分切除を行って乳房を残しておくと、約3分の1という高い確率で乳房内に再発することが分りました。