子どもも大人もウソをつく。 子どものウソは人の思いの裏をかくような『嘘』なのだろうか?そもそも子どもは作偽の嘘をつけるのであろうか?これらの 問いに答えるために、記憶、想起、想像、語りのメカニズムから検証する。心理学実験や観察を通して「嘘」という高次の虚構の創生に不可欠なpsychological essentialsを明らかにすることによって人間のこころの不思議を解き明かす。この検証の過程を支えているのは第一に、問いをもち、第二に、研究方法論を身につけ、第三に、探究し続けることである。
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2016年度 特別講義「子どものウソは「嘘」か?―肝心なのは問うのを止めないこと―」
講義の概要
プロフィール
- 内田 伸子 十文字学園女子大学理事/特任教授、お茶の水女子大学名誉教授
- 学術博士。1970年にお茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1990年にお茶の水女子大学文教育学部教授に着任。2011 年よりお茶の水女子大学客員教授・名誉教授。十文字学園女子大学特任教授。法務省裁判員制度有識者会議委員。主な著書に、「子どもの文章: 書くこと考えること」、「発達心理学: ことばの獲得と教育」があげられる。