「なぜ、人は宇宙を目指すのか」この問いに挑戦すべく、2008年から実施された宇宙ステーションJAXA JEM "KIBO"に於ける芸術実験について報告する。そして、無重力環境と地球外からの視点が新たな世界観を生むことを宇宙飛行士の体験やピラミッドなどの巨大な遺構の検証に基づいて考察する。また、航空機による学生無重力フライト実験についても紹介する。
play_circle_outline
2017年度 特別講義「科学と芸術の融合 ”宇宙芸術 ― 光・水・生命”」
講義の概要
プロフィール
- 逢坂 卓郎 筑波大学 特命教授
- 博士(芸術学) 1972年東京芸術大学大学院美術研究科修了。武蔵野美術大学助教授 同教授を経て2004年筑波大学芸術系教授。環境芸術学会名誉顧問。日本のライトアートの代表的な存在。宇宙船の信号がLEDの光に変換される"宇宙線シリーズ"、2000年の皆既月食時、棚田に18個の巨大な鏡が月光を捉える"ルナ-プロジェクト"は宇宙をテーマとした代表的な作品。2008~2011年に国際宇宙ステーション内で芸術実験を実施。国内外の主な美術館で作品を発表。